沖縄うるま市 子どもと行きたい島めぐりワーケーション〜おすすめ体験3選〜

沖縄の離島に行くには、飛行機や船で行くしかない!と思っていませんか?

実は、沖縄には陸路で行ける離島がいくつかあるのです!!

中でも、沖縄東部に位置するうるま市の先には、「島しょ地域」があり、離島感が味わえる素敵な場所です。

島内では、ゆったりした時間が流れている

今回、仕事で訪れたうるま市の離島が、子どもと一緒にのんびり過ごせる場所だと思ったため、親子向けのおすすめスポットをまとめることにしました!

4にはそれぞれ魅力がある

本島と離島をつなぐ「海中道路」を渡ると、平安座島(へんざじま)、浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)の4つの島にアクセスすることができます。以下のイラストマップでもわかるように、すべて橋でつながっているのです。

「うるま市観光物産協会作成のパンフレットしまのあまくま よりみちMap」より抜粋

しかもこの4島では、本格的なリゾート開発がまだ行われていないため、奥に行けば行くほど沖縄の原風景が残っていて、のんびりした時間が流れています。

奥には、島をつなぐ橋が見える

おすすめはサイクリングで島巡り

そんな島の魅力を全身で感じられる体験としておすすめなのが、サイクリングです!本島と平安座島をつなぐ「海中道路」の間にある「美ら島海道観光案内所」という場所でレンタサイクルが可能です。

ちなみに、「美ら島海道観光案内所」は、那覇空港から高速を利用して50分ほどの場所にあります。

レンタサイクルは、9時半〜17時まで借りることができ、 7歳以上の子どもが乗れる低学年向けの自転車も用意されています。体力に自信がない親でもご安心を。電動自転車を借りることもできます!カモメのジョナサンという団体が営んでおり、公式サイトから事前に予約ができます。

景色の変化を五感で楽しんで

サイクリングの魅力はなんといっても、景色をじっくり味わえること。

海岸を真横に見られる平安座島。
神秘的なパワースポットがたくさんあると言われる浜比嘉島。
標高が高く断崖絶壁の絶景が多い宮城島。
昔ながらの「共同売店」が残る暮らしがある伊計島。

この4島の違いを全身で感じることができるのが、サイクリングなのです!

スタート地点から望めるのは海岸線とヤシの木
平安座島沿いの道をまっすぐ進む
平安座島と宮城島の間の道。まるで川沿いを走っている気分に!
標高が高い宮城島へ突入。この先には断崖の絶景が広がる

宮城島には、絶景が見られる場所として人気の観光地で、沖縄の言葉で、幸せ岬という意味の「果報バンタ」があります。自転車を止めて絶景見に行くのもグッド。美味しい塩ソフトクリームも楽しめます。

果報バンタからの景色。ずっと見ていられる景色

その後に広がるサトウキビ畑がこちら。

気づけば「ざわわ〜、ざわわ、ざわわ〜」と、あの名曲「さとうきび畑」の歌を口ずさんでいました!

今回のサイクリングを振り返ると、信号が少なく、久しぶりに自転車の疾走感を味わえた時間になったと思いました。
普段、自転車は移動手段の一つになりがち。歩きではなく、車で走るでもない。自転車のスピードは、新しい場所を味わうのにちょうど良いスピードなのかもしれません。

伝統的な塩づくりを体験できる!

せっかく沖縄に来たのだから、普段できない体験をしたいもの。そんな時に家族で楽しめるのが、沖縄の伝統的な塩づくりです。

「流下式塩田」という製塩方法を今でも続けているのが浜比嘉島にある「高江洲製塩所」です。
流下式塩田とは、海水の水分を太陽と風の力で以下の写真の竹材に潜らせ、時間をかけて蒸発させていく製法。天然塩のミネラルが高いのは、このように時間をかけて塩分濃度を上げていくため、ミネラルが残るのだそうです。

竹材の上から海水を流して、時間をかけて蒸発させる

今回、体験させてもらったのは、濃縮された海水を平釜でじっくり炊き上げる作業です。
不思議だったのは、同じ海水を使っているにも関わらず、塩の味が人によって異なること。
丁寧に優しく木べらでかき混ぜるのですが、丁寧さや火力の違いなのでしょうか。しょっぱかったり、甘みが残っていたり、皆さまざまな仕上がりで面白かったです。

最初は透明からスタート。熱さに耐えながらかき混ぜ続ける
かき混ぜ続けると、徐々に白っぽくなってくる
作った塩は、壺に入れて持ち帰ることができる

デスクワークや勉強をする場所もある!

塩作り体験もできる浜比嘉島には、LACうるま HAMACHUという、もともと中学校だった建物をリノベーションした地域交流拠点施設があります。

宿泊機能も備えているため、家族でここに滞在しながら、親は仕事を持って、子どもは沖縄ならではの体験をして、過ごすことが可能です。

LACうるま HAMACHUの外観

また、この施設の2階には、コワーキングスペースも併設されています。
利用料は2時間で1000円。モニターもあり、オフィス用の椅子もあり、集中して仕事をできる場所でした。

コワーキングスペースの様子

仕事のリフレッシュになるのが散歩。HAMACHUから歩いて数分のところに、こんな素敵な景色が広がっていました。海に入れる時期なら、家族で海水浴もできそうです!

散歩途中に出くわした景色

以上、沖縄うるま市の離島内にある、子どもと一緒に行きたい3選を紹介しました。

沖縄は夏の来訪先のイメージが強いかもしれませんが、海に入れない時期でも、いろんな魅力があるのだと再確認できました。

そして、離島ならではのゆったりとした時間の流れに身を置き、「なんくるないさ〜」の雰囲気を全身で浴びることができ、心穏やかに過ごすことができました。

特に、子どもが小さい時期は、育児に追われて、バタバタとした毎日を過ごしがち。そんな時こそ、ゆったりとした時間に包まれる「島暮らし」は合っているように思いました。
ここなら、子どもとゆっくり向き合える。そんな贅沢な時間を過ごせそうです!

施設紹介:美ら島海道観光案内所
所在地:〒904-2427 沖縄県うるま市与那城屋平4番地先
営業時間:10:00~15:00

施設紹介:浜比嘉島の塩工房 高江洲製塩所
所在地:〒904-2316 沖縄県うるま市勝連比嘉
公式サイト:https://www.hamahigasalt.com/

施設紹介:HAMACHU
所在地:〒904-2315 沖縄県うるま市勝連浜19
公式サイト:https://hamachu-uruma.net/

ライタープロフィール

児玉 真悠子

代表&ライターの児玉です。
学生の時から沖縄好きで、南はやんばる、北は西表島まで巡ったことがありますが、うるま市に離島があったとは知りませんでした。

株式会社ソトエ代表取締役

大学卒業後、出版社勤務を経て2014年に独立。以降、仕事を持って子どもと旅する生活へ。自治体の発信業務に関わる中で、「地域・大人・子ども」にとって三方良しの親子ワーケーションの可能性を感じ、株式会社ソトエを創業。webサイト「親子deワーケーション」の運営や、親子ワーケーションの企画・監修を通じて「仕事と子育てをどちらも大切にできる暮らし」を推進している。同時に、「どこでも柔軟に働ける世の中へ」をモットーに、フリーランス協会事務局メンバーやワーケーション協会公認コンシェルジュとしても活動中。